本日の活動は浜松市動物園でカブロゲでした。
午前は弱雨で午後からは雨が強くなる予報のため、活動時間が短縮となりました。
※カブロゲとは※
地図とカメラを持って組ごとにチェックポイントをまわり、チェックポイントでは見本と同じ写真を撮影。決められた時間内に得点を集めます。組ごとの作戦とチームワークが鍵となります。
得点の合計が高いチームが上位となります。
ルール説明をよく聞き、文章を読み取り、作戦を立て、周りをよく観察し、時間を守ることが大切です。

見本写真と地図、ルールは組ごとに一部配布されました。時計はくまスカウトが持っています。
どのように役割分担するのかな?
ボーイスカウト活動では原則、傘は使いません。快適に雨の中で過ごせるよう自分や服、荷物を濡らさない工夫をします。
私も一緒に1日カッパで行動してみたら、両手が空き、腕を振って自由に歩けたので、カッパは快適でした。
顔が濡れにくいようにカッパと帽子をクリップや洗濯バサミで留めておく工夫、とてもいいね!

ランドセルカバーをリュックのカバーに活用。なるほど!!
セレモニーを行い、本日の予定や公共の場でのKYTを確認しました。
「雨を避けるための場所では、他のお客さんとも譲りあおうね。」
「皆んなが動物を見られるように、自分だけでなく、周りにも気をつけて雨の中でも楽しみましょう。」
「濡れたリュックやカッパは、ベンチではなくブルーシートに置こう」などなど。
ピンチはチャンス!めったにない雨の動物園、動物から雨の日の過ごし方を学んでみよう!
など、隊長の言葉をお守りにいただき、出発です!!
動くと蒸し暑さを感じます。出発前にカッパの中に着る衣服の調節、荷物の点検をし、身支度を整えます。
出発時刻までに地図やルール表を確認し、どの順番でチェックポイントを回るか作戦会議をしています。

ボーイスカウトとしてフォトロゲイニングやカブロゲに参加するのが、3回目の子もいました。
経験が重なることで段々とコツが掴め、楽しめる余裕が見られます。
初めてのスカウトは慣れない場所で、ついていくのもやっとだったかもしれません。
それが縦割り班の魅力であり、それぞれの成長につながります。
チェックポイントでは面白いポーズをとって楽しそう!!

遠近法を用いた写真を撮影。

ちゃんと撮れているかな?と楽しみつつも減点とならないよう確認も怠らないみんなでした。

30団ビーバー隊の隊集会も動物園で開催されており、会うことができましたね。
ビーバー隊から上進してきたスカウト達にとってはビーバー隊は故郷のような存在です。カブ隊で素敵に成長している姿を見てもらえたね。
スカウトたちは雨とも仲良くなりました。隙間時間にスカウトの豊かな感性が垣間見らてあたたかな気持ちになりました。

いつからかしら?雨が億劫になってしまったのは?
スカウトが楽しんでいる姿を目の当たりにすると、忘れてしまっていた大事なことを思い出す瞬間があります。
2時間のカブロゲを終え、最後に時計と撮影しゴールです。12時を過ぎると減点されてしまうのですが、時間をいっぱいに活用し頑張りました!!
慣れない場所で頭をいっぱい使って歩き、楽しみ、疲れているけれど、写真とチェックポイントを照合する集計作業も協力して行えました。

余談ですが、母の会チームも3人でカッパを着てカブロゲに参加しました。
結果、「1600点も取ってしまって、1位だったらどうしよう!?」なんて心配しましたが、心配ご無用!
4チーム中4位!!(大人の歩幅を持ってしてなぜ!?と膝から崩れ落ちる結果に。)
1位の組は2000点を楽々越え、2位、3位の組も高得点!!カブ隊すごいです!!
1位の組にコツや作戦を聞いてみました。
最初に決めた作戦は?
「スタート地点から近いチェックポイントをまわり、その後は大通り沿いに動物園の奥に向かいながら得点を獲得していった。」
「スタートからゴールのまでの道のりを確認しておいた」
役割分担は?
「地図はくまスカウトが持ち、見本写真はしかスカウトが中心となり、うさぎスカウトと一緒に回して見た。」
「ルールはみんなでぐるぐる回して見ていた」
雨で地図や見本が濡れて大変だったのでは?
「袋から出さなかった。チェックポイントに行ったかの確認は東屋とゴールだけ。」
東屋はほぼ中間地点にありました。雨を避けて、落ち着いて確認作業をしていたのですね。
雨で見本や地図が濡れて苦戦していたお母さんチーム、目から鱗でした。
子供達の話をきいていると、『普通だよ』と話してくれますが、よくよく聞くと普通ではありません。
いつに間にか役割分担ができるようになったり、観察力が身についていたり、記憶力や体力面でも随分と成長していたり。

背中が逞しくなったなあ。
午後は、動物や生物について組集会で調べたことを皆の前で発表しました。予備知識を持って動物園に来てみてどうかな?見方が変わったかな?

皆の前で話すことにもだいぶ慣れましたね。
動物園は現在では、貴重な生き物を保護するノアの方舟のような役割も担っているようです。
遠い世界の野生動物が絶滅する意味について、スカウトたちは今はまだピンとこないかもしれません。
副長から動物愛護センターの現状を身近な猫や犬を例に聞き、何かを感じた子も多いはずです。

ボーイスカウト活動を通じて遠い世界にも目を向け、自分にできることを日々やっていこうと学び、「良き社会人」を目指すスカウトたちの姿。
それを支援してくださるリーダーの皆様。
私たちも身が引き締まる思いです。
新学期の落ち着かない気持ち、雨、初めてのカッパでの活動となると、「不安だな」「乗り気になれない」と感じたスカウトもあったのではないでしょうか?
そんな日に、保護者はどのようにスカウトを送り出しているかインタビューしてみました。(もちろん正解はありませんし、ご家庭の方針も様々です。参考になれば幸いです。)
⚫︎嫌だという発言を否定せず「そうか、そうなんだね」と傾聴に徹する
⚫︎「どうしても嫌なら休んでいいよ、ただ、自分で連絡するんだよ」と本人に任せてみる
⚫︎休みの日にやりたい事があると少し嫌そうな呟きがあり→その活動の魅力的想像(こんな感じかもしれないよ!)を助ける
⚫︎フォローに徹する
⚫︎ 行き渋りは他の習い事であり、ご褒美で5年続いていることがあります。
ご褒美といっても好きなおやつやおかずとかゲーム時間追加とかのちょっとしたもの。我が子はそれがあるとないとでは気分が大分違うようで、頑張ろうと思うようです。
⚫︎「行ってくれればいい」と目標のハードルを下げて、準備を手伝ったりする。
保護者の皆様が手探りで子育てしているとも感じ、共通の思いもありました。
「周りの仲間達からは受け入れられるし、リーダーも力になってくれるので、行けばきっと活動は楽しめると信じている。」
「どんな気持ちも、経験してみほしい。家ではフォローするようにしています。」
「子供一人では未来は想像つかない事もあるし、物事の正しい判断もまだ完全ではないかなと思っていて、心や身体をよく見て不調があれば無理させない。」「こうなってほしいという親の気持ちを押し付けてしまっているのではないかと葛藤している部分もある」
「子供の個性によって関わり方を変えられるよう、自分も学んでいる最中です」
保護者会ではリーダーさんから活動の様子を聞くことができますので、楽しみにいらしてください。
お父さん方も参加してくださるため、お父さんならではの視点もありがたく思います。
T副長が目撃したカンガルーの面白写真で今回を締めくくります。
カンガルーが雨を避けて軒下に整列!!こんな習性があるなんて!!
予想もしていなかったことが起きたときの何とも言えない喜び!!それを共有できる仲間。
来てみて初めて見える世界があるはずです。
隊集会が開かれた4月20日頃は二十四節気 穀雨(こくう)の時期でした。
穀物を潤す春雨が降り菜種梅雨の頃と言われています。
この雨で草木は勢いを増します。私たちも自然の生き物。
穀雨のエネルギーを蓄えたことでしょう。
次回もまた、何か面白いことが起こりそうな予感がします。